ロシアの北極支配と日本の北方領土

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

地球温暖化によって分厚い氷が溶け、北極地中に眠る地下資源へのアクセスが現実的になってきました

天然ガス・石油など豊富な資源が埋蔵されており、北極海への最大沿岸国であるロシアが着実に支配を強めています

航行権への介入、北極海航行船舶の製造を自国へ限定、ロシア砕氷船の同行義務etc...

また北極を戦場と想定した軍事施設の建設も行われています

沿岸5カ国(アメリカ・ロシア・ノルウェー・デンマーク・カナダ)の中で着実に既成事実を固め、原子力砕氷船の保有数も最大であるロシアの脅威が現実のものとなっています


日本にとっても他人事ではなく、北方領土はロシアの極東支配地域の基盤となり得ます

ロシア側に返還のメリットが何もないにもかかわらず、具体的な打開策もなく昔の条約を盾にロシアに低姿勢の引き渡しを要求し続ける日本政府

核施設をカードに譲歩を引き出す北朝鮮と同様、日本政府は北方領土をカードにロシアに踊らされています

いい加減に国民へのアピールとしての無益な外交政策をやめ、対等な立場での交渉カードをこちらも用意すべきでしょう

子供のようにあしらわれているのは明白なのに、相手に付きまとう姿はもはや滑稽でしかありません



参考:日経新聞3/28号

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