生活保護制度の是非

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

「生活保護家庭の現状は世間が思っている以上に荒んでいる」と役所に勤める友人は言う。ヤングケアラーも少なくないし、受給者の多くは社会からはじかれている現状を理解しているが溶け込む努力ができないという。

鈴木大介氏の書籍にも「役所や周りに頼ることを拒む貧困層」という文言があったが、生活保護制度の窓口担当の塩対応への恐怖心から、貧困の渦中から逃れられない人もいる。他方、この制度を利用して、不労収入と税金免除を謳歌する不届き物もいる。


私が思うに、

①生活保護制度の現金支給をやめ、現物支給制度にする

②現行制度の保護に期間の定めを設ける

このどちらかは早急に対応すべきと考える。一度、生活保護の状態になった人々が、そこから自力で抜け出すのは容易なことではない。また、不正受給も後を絶たない。

この制度の欠陥を補いながらも持続可能な支援を選択する転換期はもう待ったなしで迫っている。

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