妊娠中の母親が飲酒が胎児の発達に悪影響を与えることを「胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)」と呼ばれます。アメリカでは全人口の1%~5%がFASDを患っているといわれ、受刑者の10%~35%がFASD患者であるとする研究結果も存在する。
その悪影響は、免疫調節障害から注意欠陥障害まで様々な症状がFASDに関連付けられている。そして、患者によってその症状の出方は大きく異なる。顔面にもその影響が表れ、容姿が崩れることもある。
また、脳の発達にも悪影響があり、視覚と手の連係、言語学習能力、実行機能に障害が生じている。
日本においては、「妊娠中は飲酒しない」というのは、人々に当然の習慣として受け入れられつつあるが、科学的にも根拠のある禁足事項だったわけである。
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