ケツァルコアトルというアステカの神(加筆)

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

ケツァルコアトルというと鳥みたいな神というのは有名ですが、なんだかその韻がとても気になったので調べてみることにしました。

アステカ文明で崇められた平和と農耕の神とされています。
テオティワカン時代(~A.C.600頃)までは水と植物の神として、トルテカ時代(A.C.600頃~1100頃)には「羽毛ある蛇」「高貴な双子」などと称されたそうです。
アステカ文明はA.C.1500前後にメキシコ地域で栄えた文明で、マヤ文明と共に特徴あるピラミッドが有名です。

神話で謳われているのは
・人類に火をもたらした
・人々に生贄を捧げる風習をやめさせた

などです。

崇められるケツァルコアトルが色白で毛深かったことから、スペイン人が攻めてきた際にアステカの民は侵略者スペイン人を神の化身と勘違いして、奥深くまで侵入を許してしまったそうです。その後、スペインの軍勢によってアステカの文明は滅ぼされてしましました。
余談ですが、アステカの民の死因は8,9割がヨーロッパからもたらされた伝染病と言われ、「スペインが暴虐の限りを尽くした」というのは後世のイギリスとオランダによるプロパガンダであり、脚色されたものです。


ケツァルコルトルに関係する写真を最後にいくつか。
①代々木公園にあるケツァルコルトルの石像
②テオティワカンの遺跡(世界遺産)
③ケツァルコルトルが登場する懐かしい漫画『3×3EYES』


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