メディアを通して気づくこと

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

昨日の情報の俯瞰と関連して、今日はメディアの誘導について語ります。22年7月から再度の電気料金値上げが行われると報道されました。TVでは理由は一切報道されませんでした。新聞各社の理由付けは、ロシア情勢に絡めた原料高騰です。ここで問題提起することは、

・電力会社の値上を「当然のこと」の様に報道する姿勢、国民の家計への負担回避するために電力会社を糾弾する内容は一切ない。

・「電気料金が上がるから節電しましょう」と国民が我慢することを当然とするTVの報道内容。

・外資注入による太陽光発電の大規模開発が日本の山間部で行われているにも関わらず、電気代に全く貢献する兆しがないことへの問題提起がない。もちろん、開発に付随する環境破壊と土砂災害誘発についても、大手メディアは一切触れない。

要は、国民がどんどん貧しくなっていく様を傍観する姿勢をメディアが取らざるを得ない状況が継続的に続いているという事実です。就職の花形、テレビ局に入る人々は総じて優秀な方々が多く、上記に挙げるような問題に気づかないはずはありません。それでも、こうした陳腐な内容にせざるを得ないことが根本にあるのです。日本の国益を損なっても気にしないのは一体誰か、ということです。


ロシアの報道についても同じことが言えます。「ロシア悪し」の報道が一色になっている日本のメディアですが、ウクライナが完全に被害者かというとそうとも言えません。戦端が開かれる前に、係争地でウクライナがロシアにドローン攻撃を行った事実などは、地上波で一切報道されていません。ロシアが行動せざるを得ないほど意図的に追い詰めた国々、真綿で首を絞めていった国々の責任は一切報じられていません

もちろん、ウクライナの地に対して侵略を続けるロシアの軍事行動は糾弾されるべき行為です。しかし、制裁や情報・サイバー戦で追い詰められたロシアが戦端を開く様は、大東亜戦争時の日本と大いに重なります。こうして、世論は誘導され、戦犯は作られていくのだと強く感じました。


歴史は繰り返される

0コメント

  • 1000 / 1000