「ロヒンギャ」という民族の名前は何度も耳にしたことがあったら、南アジアの迫害問題ということ以外、詳しいことは知りませんでした
世界の難民問題・文化保存の課題に興味があるので、今回はロヒンギャについて調べてみました
まさかの仏教国ミャンマーでの迫害
知り合いにミャンマー人がおり、非常に穏やかな国柄であることを聞いていたので、ロヒンギャの迫害がミャンマー国軍によるものと知って、衝撃を受けました
長い間軟禁されていたアウンサンスーチー氏が政治の表舞台に立ち、ノーベル平和賞を活かした平和な国づくりを行うのかという期待を裏切る事態になっています
少数民族ロヒンギャは仏教国ミャンマーの中ではマイノリティです
彼らが住むラカイン州では今もなお迫害が続いているのです
迫害を正当化する法律も成立
1982年には、それまでその地で暮らしていたロヒンギャの人々の市民権を剥奪する内容の法律が制定されます
政府側の意図としては文化の保全と、外国からの悪影響を回避するという国粋主義の見解が叫ばれていますが、実際のところは暴力を伴う迫害が行われています
殺人、強姦、略奪、などあらゆる犯罪が国軍によって行われ、ロヒンギャの人々は悪臭立ち込める難民キャンプに押し込められているのです
他人事ではない迫害・難民問題
日本でよく耳にするのはパレスチナ難民問題とシリア難民問題でしょうか
前者はイスラエル軍とPLOの衝突によりパレスチナに500万人前後の難民が生まれており、ガザ地区はテロ組織ハマスとイスラエル軍の対立により、ガザを囲う壁が築かれるに至りました。
後者のシリア問題はISISと多国籍軍の戦闘により数百万規模の難民が発生し、欧州に渡った多くの難民が事件を起こすことで、民衆に混乱をもたらしています。
第二次世界大戦敗戦国のドイツはいち早くシリア難民受け入れに手を挙げており、日本が受け入れを拒否したのとは対照的です。教育の差がこうしたところにも表れています。
日本は、海外の問題を軽く考えがちですが、東南アジアにも政情不安の国は多く存在します。
また、中国のチベット侵攻は隣国の話であり、もっと関心をもつべき話です。
日本にいつ、被害国の国民が救済の手を求めるのか分からない状態であり、行き当たりばったりの政策ではなく、準備はしておくに越したことはないでしょう。
備えあれば憂いなし、です。
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