米空港の顔認証導入~生体データ収集の危険性~

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

トランプ大統領が全米トップ20の空港において、顔認証システムを2021年までに導入すると発表しました。

表向きは入国する外国人のテロ対策ということですが、全ての国際便が対象であり、米国民も含まれています。

住所や氏名といった個人の識別情報に価値が見いだされ、個人情報保護が叫ばれる昨今ですが、次の舞台は声・虹彩といった生体情報に移りつつあります。


GAFAが個人の趣味嗜好の把握という新しい個人情報を活用する中、生体情報の加味によって、Amazonの目指す「注文して一秒で届く」商法も現実味を帯びてきました。

顧客の生活習慣と体調の変化を把握して、注文する瞬間を事前に把握・配達して、クリックした瞬間にすぐに届くというのがその仕組みです。(ボーン・アイデンティティの犯罪予測システムみたいですね)

"無料で便利"という部分で人々を取り込むことで、確実に管理社会への道を歩み始めているのが現状です。

今回の顔認証システムは、個人で防げるものではありませんが、普段から自分の個人情報の保護を意識してほしいものです。

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