高校の中に予備校を併設

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

鳥取県立米子東高校の敷地の中に作られた予備校「勝田ケ丘(かんだがおか)志学館」

各々の高校時代の制服を採用し、勉強しなければいけないという環境に身を置くのが狙い。

予備校は授業のコマ数によって空き時間に遊んでしまったり、便のいい駅前にあることが多いので、現役高校生に刺激を受けながらこうした環境に身を投じることができるのは受験生には有難いことだろう。


日本の受験制度に反対の身としては、こうした1年間の缶詰状態で必死に勉学に励む学生をみていると胸が痛くなる。

彼らの貴重な時間がこうした受験勉強という1つの信仰のために消化されていくんだなと。

そう考えると、学歴信仰もある意味宗教的に感じる。

今までの取り組みを評価するAO入試制度の方が、たった一度の試験のための受験勉強よりよっぽど若者のためなのだが、試験官にとってはこうした一発試験の方が統一が取れて楽なのだろう。


私も必要な時は1日12時間以上机に座る期間を、数か月設けたが、独学での勉強は辛かったし、合間に読むたった1冊の漫画に癒されたものだ。

仲間と励むことは良い面も悪い面もあるが、こうした高校っぽい予備校の存在が、現役で必ず合格する!という強い気持ちをうやむやにしないことを願う。

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