銀行に押し寄せるテクノロジーの時流

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

「銀行員がこれからの時代で一番必要とされなくなるだろう」
こう語るのは、某銀行に勤める営業マン。
AI(人工知能)が日進月歩で人間の動きに近づく中で、銀行の窓口業務のような事務員はロボットで代替が十分可能だと、彼は述べる。
また、内部での入力作業もこのまま技術が進歩すれば人間よりもロボットの方が処理能力が正確かつ迅速なのは明白である。
 
加えて、現金を使わない社会への一歩が日本でも踏み出されたことである。
これによって、銀行を介さずに個人がお金の流れを作ることが可能になり、今まで銀行が担っていたお金の流れのダムの役目が不要となる。
中国ではこうしたマネーレス社会が早々と実現されており、日本はそうした世界の流れに追随する形となる。
 
ただ、官公庁と強いパイプを持つメガバンクのお株を奪い取るような施策を、既得権益で凝り固まった日本経済が行うとはとても思えない。
また、財界からの反発もあることは容易に予想されるので、根本的かつ急進的な改革は日本で行われることはないだろう。

ただ、この新テクノロジーの潮流を日本社会がどう受け止めていくのかは非常に興味深いものである。


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