現代の日本には事なかれ主義というか、揉め事を避ける風潮が蔓延しています。
優しい、穏やか、争いごとを嫌う、美辞麗句を並べて日本人を上品な民族と称するメディアも少なくありません。
確かに、日本人は諸外国の人に比べると、思いやりがあり、困っている人を率先して助ける素晴らしい文化が根付いています。
それがどう歪められたのか、怒るべき時にも耐えることを讃えるようになっているのにお気づきでしょうか。
私の身近での変化に気づいたのは10数年前に、電車内で注意された若者が、逆ギレして注意したお年寄りを殴り殺してしまった事件からです。
そういった事件が連続して起きて、次第に「触らぬ神に祟りなし」とでも言うような、無視をすることを促す空気になってきました。
これは臭いものに蓋すらせずに、自分が離れていれば良いという非常に身勝手な論理です。
なぜ、こんなことを述べているのかというと、現在の日本を取り巻く外交関係で、この気質が災いしている場面が顕著になっているからです。
領土問題、歴史問題、そしてビジネスの場でも、日本人が不利になっていることは明らかです。
また、私の実体験で、大型店舗の中で某外国人の方と揉め事になった際に、店員が私にいった言葉が「(相手が折れそうもないので)とりあえずあなたが謝って収めてくれませんか?」という驚きの提案でした。
ただでさえ小柄な日本人が、精神面でもこんな弱気では、外国人に一目置かれるわけがありません。
日本文化が人気だから訪日客を増やしても、日本人が変わらなければ、これから摩擦が激しくなることでしょう。
戦後教育が一番の原因であり、それについて、以下に記しました。
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