馬渕先生は膝を悪くされているので、直接演武してくださる機会はとても貴重です。新しい形を習うときは必ず見取り稽古をさせてくださいます。そこで、毎度のんきに思うのは薙刀の軌跡が美しいなぁと。あの流れるような軌跡を見ている間に、袈裟に綺麗に斬り殺されてしまうのでしょう。
太刀で、先生の薙刀と相対して毎度思うのは ①薙刀が異常に伸びてくること ②中心をあっさり取られてしまうこと。先生の動きが偉大過ぎて、いつもワクワクします。膝を悪くされておらず、壮年の時であったら、どんな動きをしていたのか想像もできません。若かりし頃の映像は、Facebookでいくつか観れるのですが、天道流の動きは映像だとめちゃくちゃ簡単そうに見えるので、想像しかできません。
今回、習った初段裏・一文字、初っ端から刀を伝って相手の水月に薙刀を突き立てる動きがあるのですが、刀を抑えられるだけでなく、師範は薙刀で腹部をがっつりえぐりにきます。マゾではないのですが、「形のひとつひとつの動きが相手を殺すためにあるんだよ」と笑顔で体現してくださる馬渕先生に畏怖する毎日です。
0コメント