日本はとっても住みやすい国
今まで出会った欧米人で、日本に住むことを否定的に捉えている人は皆無でした。
全ての人がそうではないでしょうが、外国人にとっては非常に居心地が良い国であるようです。
「おもてなし」の精神は確実に外国人の心にも響いており、観光客数が右肩上がりなのも日本人の感性と日本の文化が彼らを引き寄せているからです。
リンク記事の中に「アメリカで家を建て、中国人のシェフを雇い、日本人の妻を迎え、フランス人の愛人を持つ」ことが最上の暮らしという西洋のジョークが記載されています。
それほど、日本人女性というブランドは世界で人気なのです。
どんな国の人に好かれるか
圧倒的に欧米人種からの人気が高いです。
物価が同レベルであること、ある程度の資産を持った知識層が多いこと、白人に対する日本人の潜在的な憧憬、現在の世界文化の中枢が欧米、などなど。
日本は昔から内には強く、外様には弱いので、外国の方を「お客様」の様に待遇するのも一因かもしれません。
ところが、アジア圏の人間からはそれほど高い人気ではありません。
技能実習生の問題もあるように、どこか日本人が他のアジアの国々を軽んじている面が見られるせいでしょうか。
歴史問題でいつも騒がしい中韓以外にでも軋轢は起こっており、「日本人は優しいと聞いていたのに、嘘だった」と嘆く人もいます。
また、ムスリムの方々は、日本がイスラム教に対する理解の無さに、肩身の狭い思いをすることもあるようです。
日本はまだまだ開けていない国
労働者不足の問題から、日本は必然的に移民に頼る政策に移行します。
川口市の中国人街、新大久保の韓国人街、静岡のブラジル人街など、日本各地で移民の人々がコミュニティを形成しており、近くの日本人とトラブルを抱えています。
根底は文化の違いが大きいのですが、特筆すべきは日本人の閉鎖的な思考です。
鎖国時代の名残ということはないでしょうが、「郷に入っては郷に従え」「合わないなら出ていけ」という思考をもつ方がそうしたトラブルを引き起こしています。
仮にもグローバル社会を目指す先進国で、クールジャパン政策を推進する日本において、こうした考えは時代錯誤でしょう。
一番の要因は他社の価値観を容認できない文化が、人々の根底に根付いている点です。
さらに言えば、周囲が間違っていると思っていても「空気を読んで」自分から声をあげることができない民族に陥っている点も加えておきます。
島国である地理的要因、他国からの侵略を受けたことがない歴史的要因、敗戦から伝統文化が破綻している文化的要因、様々な因果関係が絡むことで、今の日本人の閉鎖的で独善的な感性が形成されてしまいました。
このまま先進国として、G7の一員としての立場を維持したいのなら大きく変わらねば、倫理も民政も形骸化したゾンビ国家になることでしょう。
今の日本人に期待されること
外国の人々は一様に日本の伝統文化を好んで来日します。
①和の特徴である派手ではないのに趣向を凝らした味わい ②話さなくても相手の心を汲み取ろうとする思いやりの精神 ③一度も歴史が断絶したことがないことから本当の古来の伝統文化を継承 ④静を基本とした謙虚な民族
彼らは日本の政治や経済よりも、むしろ心の平穏や感動を求めて来日してきています。
また、治安が良く、物価が安定していることから借金をしてでも働きたいという人もいます。
今の日本に求められいることは、これから増えていく外国人との共生を前提とした意識改革です。
「言わずとも分かる」「阿吽の呼吸」というのは外国人には通用せず、体系化しなければ伝わらないものばかりが今の日本には溢れています。
伝統文化の面ではそれで良いかもしれませんし、それが外国人を惹きつける神秘性を保っていることでしょう。
しかし、民政や経済面ではそうはいきません。
これからの国の施策に期待する一方で、私たち個人でも大いに変えていけるところはあります。
続く
0コメント