汚名返上に世界一の厳格な基準を課すJAL

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

パイロットが酩酊状態で操縦しようとしたとして、大騒ぎになった日本航空。

ここで、「失敗」に過敏な日本企業の悪い癖がでました。

1人の失敗から、それを繰り返さないために全員に重い基準を課す行為

これは航空業界だけではなく、建設業界や製造業界など、死亡災害が起こり得る業種では多々見られる現象です。

連帯責任なのか、世間への弁明のためなのか。

今までは台湾が世界で一番厳格な基準を課していましたが、それを10倍厳しくした1リットルの呼気中に(確か)0.001ミリグラムのアルコールが検出されたらアウトになりました

これはアルコールが含まれたチョコレートなどでも検出されるほどの厳しい数値です。

滞在期間中の飲酒も禁止され、重い基準を課された他のパイロットはたまったものではありません。


世間体のためにこうした施策を選択するのは、日本企業のお家芸です。

しかし、厳しくし過ぎた基準のせいで人材不足に陥り、優秀な人材に避けられるようでは本末転倒です。

経営陣の苦しみなど微々たるもので、本当に負担を強いられるのは現場の人々です。

人からの目を気にし過ぎて、どんどん息苦しい社会になっている日本。

この厳しい基準が一過性のものであることを願います。

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