とある方々から恋愛相談を受けました。
「いつもフラれてしまう」「どうしても二番手になってしまう」 お話を聞いている内に、男女共通した原因が見えてきたので、ここに記します。
①相手に依存し過ぎる
②相手の反応を気にしないで自己中心の話を続けてしまう
③相手の心が自分の発言でどう変わるか考えていない
④思いやり、機転に欠ける
今回は②と③を中心にお話します。
やや辛口ですので、甘党の方はご遠慮ください。
なるべく客観的に書きますが、上から目線に感じたらご容赦ください。
本当の自分を受け入れてほしい、ありのままで付き合いたい、と誰しもが思いますが、それは幻想かもしれません。
飾らないのは素敵、だけど見せてほしくない一面も相手にはあるわけで、それは無理に見せなくてもいいわけです。
全てを相手に見てほしいと願うのは、自分は気持ち良いけど、相手は良くならないのが大半です。
「こんな私、引いた?」「いや気にしないよ」ってやり取りがあっても、それはほぼ建前です。
貴方が万人受けしないと思いながらも晒した部分は、ほとんどの場合、相手の気持ちを下げることはあっても上げることはありません、良くて無変化です。
「そんな言いにくいことまで話してくれるなんて!」「そんなこと気にしてたのか、こいつめ♪」なんていう少女漫画や恋愛アプリみたいな展開はないわけで、そんなリスクを背負うならば、誰も喜ばないことならば、始めから見せるのを止めて、自己満足に浸るのも止めた方がいいのです。
公開に気を遣う実例をいくつか挙げてみます。
近年独身アラサー層に多い趣味は、アニメ、ゲーム、旅行、音楽ライブ、ギャンブル、煙草、お酒、エンターテイメントでしょうか。
アニメとゲーム、これは1番危険です。
近年はCMやアプリゲームのお蔭でしょう、巷でアニメ画を見かけても抵抗なく見慣れているのが現状です。
但し、目に入るのと受け容れるでは大違いです。
アニメオタクの女性でも、付き合う異性には非アニメ好きが良いという方もいます。
ジブリやワンピースなど、有名なところでも、「ああ面白いよね」くらいに留めておくのが無難です。
旅行と音楽ライブ、こちらはケースバイケースです。
旅先で色んな人と出会うことは素晴らしいことですし、音楽フェスでは共通の趣味との交流ができます。
但し、そういった場で性に開放的になるのも日本人の特徴であり、よく思わない人がいるのも事実です。
特に、女性の方は偏った目で見られぬ様に、気に留めてみてください。
ギャンブルと煙草とお酒、かつて、こちらは男の嗜みとして受け入れられていたジャンルです。
最近では、自分を抑えれない、貯蓄ができない、周りの迷惑を考えられないという酷いレッテルを貼られています。
煙草は将来の子供のことを考えて、特に不安に思うパートナーがいるようです。
しかし、大人の嗜みとして、お酒の美味しいお店を知っているのは武器になるので、伝え方もあることでしょう。
エンターテイメントとはゴスペルやダンスのことです。
こちらは自分の恋人が華やかで目立つところにいることを嫌う人がいる、ということです。
異性から憧れの目を向けられるパートナーに、我慢できなくなる人もいるようです。
趣味についての例をあげましたが、性癖や習慣も同様です。
自分の生き甲斐が、相手に受け入れ難いものと察したら、それを相手が受け入れ易くなる様に下地作りから始めることになります。
「給料低いのに定時上がりで習い事してるなんて・・・」という意見の持ち主がご自分のパートナーであったら、その習い事の楽しさを伝えたり、仕事以外に趣味をもつことの大切さを教えたり、お給料に拘らずに心の充足の肝要さを理解してもらったりと、少しずつ自分が考えていることを共有することになるでしょう。
そんなことを気にしていたら、窮屈すぎる、そんなんだったら付き合っていられないと、多くの方が思われるでしょう。
ごもっともです。
でも、思い返してみてください。
お別れの言葉は理不尽に、突然やってきませんでしたか?
信じられないと思うことが往々にして起こるのが恋愛であって、できる限りの対策は必要かと思います。
嫌な言い方をすれば、無難な姿を見せて交際して、相手の意識が自分の隠した部分に適合する瞬間が訪れた場合にのみ、「実は私も」と小出しにするのが、1番リスクが少ないです。
もっと極端に言えば、タイミングが来るまでは、相手が気にいる異性を演じるくらいの気持ちでいることです。
「貴方がどんな人でも受け容れるよ」というありがたい御言葉を頂いても、人の心はうつろいやすいのが常です。
「◯◯って言ってくれたじゃない」なんて言っても後悔先に立たず、後の祭りです。
本当にそんなパートナーと巡り合えたら、それはあなたのステータスに恋してるか、貴方の容姿か肉体の相性を捨て難く思ってるか、0.0001%にも満たない貴方に首ったけの人ですが、まずいません。
素のまま、ありのままでモテモテの人だっていると主張するあなた、そう見える人ほど、水面下の努力を怠らず、努力と思わぬほど習慣化しています。
総括しますと、自分のことを知ってもらう時は、相手の反応を見ながら、少しずつ打ち明けてみてください。
話に夢中になってしまい、相手の相槌が「うん」「そうだね」だけになっていたら気を付けてみてください。
あなたの話に興味を持って、耳を傾けていたらそうはなりません。
本心はドン引きしてても、優しく微笑んで聴いてくれる人も稀にいるので、そういうパートナーは見分けるのが困難で苦労しますので、勘違いなさらず。
沈黙は金、と言いますが、下手な会話をするくらいなら、まずは相手の話を聞くことに徹してみましょう。
そこで、相手がどういうことを考えているか、自分に何を求めているか知ることができたら最上です。
器用な人が全て上手くいくのが恋ではありませんし、不器用で愚鈍な人を好む人もいます。
恋愛に答えなんてありませんが、少しでも目に留まる部分があったら、用法用量をご自分で調整して、参考になさってもらえれば幸いです。
<番外編>いつも浮気・二股されてしまう方へ
主に、最初の④が欠けているケースに多いようです。
相手が喜んだ顔が見たいからと思って行うことが「優しさ」であることに対して、相手が動きやすいように過ごしやすいようにそっと陰ながら支えるのが「思いやり」です。
自分のためにするのが優しさ、相手のためにするのが思いやりとも言えるでしょう。
後者があるかないかで、恋人の心を繋ぎとめられるか否かは大きく変わってきます。
同棲を経て、運命共同体になるほど、その有無は大きく作用します。
具体的にどうするの?というと、これをすれば相手の負担が減るだろうということ、相手がしてほしいと思っていることを先立って自発的に行うことです。
「これをやってほしい」と言われてからやるのはただの優しい人です。
何も言われる前に相手が求めていることを自分で考えて、実践するのが思いやりのある人です。
生粋の浮気性を除き、浮気してしまう多くの人は、喧嘩したり、寂しかったりと相手が自分の思い通りにならない時に浮気します。
そうなる前に、相手がしてほしいことをそっと叶えてあげられれば、そういった衝動的な浮気は未然に防ぐことができるでしょう。
但し、二股はちょっと毛色が違います。
継続的にあなたと他人とを天秤にかけているというのは成敗するに値しますが、楽観的に捉えると天秤にかけてしまうくらい真剣に考えている場合もあります。
ここでは、短気を起こした方が負けるケースが多いので、「私の方があなたを幸せにできるのよ」と、放し飼いの犬が帰ってくる様に迎えるのが上策です。
締め上げるのは、勝利した後に、死ぬまでいたぶれますので、くれぐれも焦らずに。
三股以上する輩は切り捨てましょう、堪忍袋の緒を切りましょう。
ちょっと話がブレたので、元に戻しますと、防げない浮気はあります。
浮気性な人はいるもので、そういう人と当ったら、もう切るか耐えるかしかありません。
耐えて耐えて耐え抜いて勝ち得た人は、「浮気しても最後に帰ってきてくれれば構わない」という悟りを開けた方がほとんどであり、普通の感性では難しいです。
そう言った意味で、相手に尽くすこと、粛々と付き従うことを美徳と捉えずに、自分の幸せを、自分を幸せにしてくれる相手を自分の力で選択する意志を強く持ってください。
総括しますと、相手が求めていること(性欲的・金銭的奉仕ではなく)を察して、言われずともさりげなく行うこと、まさに、縁の下の力持ちに徹することができるかどうかが、相手の心が離れるかどうかの分水嶺です。
亭主関白、かかぁ天下も大いに結構ですが、そこに相手を思いやる心があるかどうかです。
恋人はメイドではありませんし、執事でもありません。
その勘違いから、最近は監禁や幼児誘拐、殺人まで起きています。
一番身近な他人である伴侶・恋人を思いやることができずに、友人、同僚にどうして気遣いができましょうか。
封建政治、男尊女卑は遠い昔であり、相手との意思疎通なくして、恋も仕事も成り立ちません。
変なプライドを持たずに、相手の反応に少しでも違和感を覚えたら、「どうしたの?」と早めに気づいてあげることが、不満をお互いに溜めないコツです。
0コメント