映画やテレビは制作者の意図に沿ったものが作られる。彼らも伝えたいものを作り出す、一個人に過ぎないからだ。
政治、宗教、社会構造をテーマにしたものはその傾向が顕著に現れる。ひとつの事実を取り扱ってある場合も、制作者の意図に沿ったゴールが設定されており、ストーリーはそのレールをなぞっているだけだからだ。
被害者はクローズアップされがちだが、多角的に見れば、彼らがコミュニティの破壊者だったりもする。また、インタビューされる人はレールを補完する人間が選ばれている。特に注意したいのは「専門家」というカテゴリーの中にいる、客観的な意見を期待されつつも、主観的なことしか述べられない人物だ。
無垢な思考の人が多い日本人にこそ俯瞰する目を持ってほしい。権威や習慣にとらわれず、全てのものを必ず自分で吟味する癖をつけるのだ。
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