就職活動シーズンが始まり、近頃の就活生は「プライベートの確保、給料額」この点に注目しているとのことです。
40代以降の方々とその点についてお話しすると、口を揃えて言うことが「仕事っていうのはそんなものじゃない。自分を殺して、会社のために云々。」「最近の若いのはのし上がろうって気概がない。お金を稼ぐために歯を食いしばって云々。」という主旨です。
但し、彼らもかつては新人類などと呼ばれたわけで、新入社員の考え方はいつの時代も中堅どころを嘆息させるようです。
しかし、世界基準で考えると、プライベート確保はむしろ当たり前です。
特に「家族」という単位を大切にするアメリカ、「余暇」を重んじるイタリアなど、仕事に全てを捧げる日本人はむしろ稀有な存在です。
今の就活生の考え方が100%正しいとは思いませんが、こうした時代の潮流は凝り固まった日本の社会に新しい風穴を開ける要因となり得るかもしれません。
実際、ブルーワーカーの間では土曜出勤、月残業時間100時間など、当然の様にまかり通っています。
これが学歴というものが作る壁なのかと思わざるを得ない程、日本の労働者には格差と非合理がまかり通っています。
大学卒業生の方々が知らない世界が沢山あることを知ると、彼らの要望がこうした方々への希望となるか羨望・嫉妬の対象となるのか。
ストレートに四大卒の23歳前後の方々に、こうした社会の変革を望むのは酷なことですが、目を向けていてほしいものです。
日本の不合理を是非とも今の若者たちと共有し、今後の変革に繋げたい、というのが私の希望です。
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