常識を疑え

Kazuma Muroi

Shalom Homesの代表取締役。NPO法人横浜市まちづくりセンターの理事。執筆テーマは古武術・子育て・民俗学・宗教学。

私が属する建設業界は、イノベーションの少ない業界です。建設を筆頭に、教育、福祉といった外資が参入できない業界は、既得権益が強すぎるのか、変化というものをとても嫌う世界です。
特に、建設業界は徒弟制度を継承していることもあり、技術をオープンにするところが少なく、また基準となる技術の規定もあいまいです。
30年前の職人の技術が今でも通用するとので、一度技を極めると長く食っていけるという、良くも悪くも変化が乏しいです。


そんな中で、経営企画・業務改革の担当である身としては、業界の慣習に挑戦することもしばしば。今、もっとも導入したいのはリモートワークです。
「離れたところから建物が建てられるんか?」と小馬鹿にする世代が多い中で、リモートの第一歩としてのデジタル化を推進する日々。まだまだ改革の余地があるので、忙しいながらも日々楽しいです。


皆さんも経験があると思うのですが、保守的な方の「常識で考えてもおかしい」という発言、それ自体をおかしいと思うことから始めてみませんか。常識=大勢の意見、なわけであり、ビジネスの世界はその大きな群れから図抜けなければいけない、つまりは抜群の存在を目指す世界なわけです。他人の眼を気にして、周りと歩調を合わせてばかりでは革新的な思考が育つことはありません
往々にして、やっかみを述べる人は、自分がその案を実現できないから妬んでいるだけです。「誰もやったことがない」と「誰もできない」は同義ではありません。


私は日本の伝統文化を残したいと思っていますが、変わるべきものと変えるべきでないものの取捨選択をする選球眼は、皆が養うべきものと考えます。古きものが全て良いわけではありません。そして新しいものがなんでも良いわけでもありません。自分が正しいと思うものを、思い込みで突っ走るのではなく常に軌道修正しながら、進化を進めるべきです。

今日一番言いたいこと 常識という固定観念を疑う

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